2005年の最高本「REVOLUTION in The VALLEY [Book]
久しぶりに寝るのを忘れるくらい夢中になる本を読みました。タイトルは、「REVOLUTION in The VALLEY ~ The Insanely Great Story of How The Mac Was Made」です。発行は、動物の絵が特徴で、技術者受けが良いオライリーですが、あの旧い法典の石碑のような無機質なデザインではなく、ちゃんとアートディレクションされたとても読みやすいパッケージとなっています。
この本は、初代Macのシステムソフトウェアを主に担当していたAndy Hertzfeldからの視点で書かれています。この人の語り口調がとにかく良いのと、小話を1~4ページくらいでまとめている編集の良さが、もともと素晴らしいMacintosh開発のInsideへぐいっと惹き込みます。
気に入ったところや印象に残ったキーワードを挙げてみました。
- Steve Jobsの名言がたくさん出てる (海軍になるなら海賊になれ等)
- フォント名の由来が分かる
- 開発者の顔や性格を知ることができる
- あの機能はここから生まれたのかという実感に浸れる
- small teamによる最大限の効果
- ユーザインターフェースの成長過程 (QuickDrawの作者Bill Atkinsonによる写真)
- 重要な発言は原語(英語)で記述
- ペイントツールでの塗りつぶしバケツは投げ縄の秘話
- Steve Jobsの魅力の理由 (RoundRectを実装させるくだり等)
- キーボードやメニューバーにあるアップルキーマークの由来
- 開発メモ(アセンブラコードや設計のメモ書き)
- Big Thingを成し遂げるときの高揚感、そしてチームやスタッフの結束
- Less is moreの精神
- 印象に残るデモやスピーチのユニークさ
http://www.pbs.org/cringely/nerdtv/ のアーカイブの第一回(Andy Hertzfeld The first Macintosh programmer...ever)を合わせて見るとさらにおもしろさ倍増です。http://fukumori.org/diary/20050911.htmlに一部翻訳があります。
僕は最初のコンピュータとしてMacintoshを買った。あれは、Windows95の発売日だ。飛ぶように売れているWindowsマシンを尻目にMacを買うのがクールだと考えたのだ。しかし、当時ほとんどバイトもしていない学生だった僕は親に20万を借金して購入した。しかも、留年中で奨学金も停止していたどん底の僕に、何の文句も言わず買ってくれた両親にはとても感謝をしている。あのMacがなかったら、今の僕はないだろう。
ただ気になることは、あの20万を返したかどうかということだ。。。
sco
レボリューション・イン・ザ・バレー―開発者が語るMacintosh誕生の舞台裏
- 作者: アンディ ハーツフェルド
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2005/09
- メディア: 単行本
本::低位レイヤー [Book]
低層レイヤー関連本
(12/8追記)
セキュリティウォリアは、確か、ELFの形式とか出てたり、それをELFからリバースエンジニアリングするサンプルコードが載っていたりして面白かったと記憶しています。Amazonのカスタマレビューにもありますが、表紙はかなりやばいです。電車で目立ちたい人向けです。
プログラミングの力を生み出す本―インテルCPUのGNUユーザへ
- 作者: 橋本 洋志, 松永 俊雄, 冨永 和人, 石井 千春
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2000/07
このプログラミングの力を生み出す本―インテルCPUのGNUユーザへはGNUアセンブラが載っている珍しい本。
Windowsで使うMASMを中心に解説。
本::もこもこ [Book]
なにやら、子供への読み聞かせのBest Practiceらしいです。0歳児を抱える人のための本でも書いたこぐまちゃんシリーズでも目を輝かせて読み入っていた(ページをめくるのが楽しいようですが。。)ので、この本にも期待しています。うずらちゃんのかくれんぼも買いなさいという指令が後ろから出されました。愛子さまのお気に入りだとか。。 英語版も出てますね(8月発売)。
これからの自分への読み聞かせとして、以下の本でも買おうかな。デザパタとOOのこころが一度に分かる?
0歳児を抱える人のための本 [Book]
~をするNの方法
最近の地震の暴れっぷりには呆れています。
9/20発売のこの本でも買ってみようと思います(それまでに地震があったらどうすんねんという話)。
こぐまちゃんシリーズ
このはじめてのこぐまちゃん3冊セットが非常に良かったので、このシリーズから姪っ子にプレゼントしたいと思います。どれがいいかな。今のところ、しろくまちゃんぱんかいにが候補です。ちなみに、3冊セットのものは、15cm×15cmくらいのサイズ、かつ紙が非常に硬いため0歳児にオススメです。
本::Linuxプログラミング [Book]
Linux上でのオープンソースの開発には以下の本が役に立ちそうです。
ふつうのLinuxプログラミング Linuxの仕組みから学べるgccプログラミングの王道
- 作者: 青木 峰郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンクパブリッシング
- 発売日: 2005/07/27
- メディア: 単行本
プログラミングテクニック―UNIXコマンドのソースコードにみる実践プログラミング手法
- 作者: 多治見 寿和
- 出版社/メーカー: アスキー
- 発売日: 2003/11
- メディア: 単行本
はじめての1歩 [Book]
- 作者: ランダル・L. シュワルツ, トム フェニックス
- 発売日: 2003/05
続・初めてのPerl - Perlオブジェクト、リファレンス、モジュール
- 作者: ドキュメントシステム, Randal L.Schwartz, Tom Phoenix
- 発売日: 2003/12
Web+DB press (特別総集編) Perl Style?
初めてのPython―Object‐oriented programming
- 作者: 夏目 大, Mark Lutz, David Ascher
- 発売日: 2004/11
JavaScript & DHTMLクックブック―Webエキスパート必携テクニック集
- 作者: ダニー グッドマン
- 発売日: 2004/01
::本::Linuxカーネル [Book]
そろそろカーネルでも勉強しますか。
Linux Kernel Development (NOVELL PRESS)
- 作者: Robert Love
- 出版社/メーカー: Novell Pr
- 発売日: 2005/01/12
- メディア: ペーパーバック
LINUX Core Kernelコメンタリーオープンソースコード詳解
- 作者: Scott Maxwell
- 出版社/メーカー: セレンディップ
- 発売日: 2000/07
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
実習Linuxカーネル―理論と実習 カーネルを効率的に理解するための実習書
- 作者: ゲーリー ナット
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2001/12
- メディア: 単行本
::本::Perl [Book]
::本::Smart Home Hacks [Book]
家を建てる前に読んでおかないとだめですか?
Smart Home Hacks: Tips & Tools for...
U.S. 定価: $24.95
価格:¥2,327 (税込)
OFF:¥410 (15%)
オライリーのハックシリーズのタイトルを見ているだけで楽しいですよね。 オライリーのHacksシリーズ (Amazon)
::本::BlogHacks ~ポケットにBlosxomを~ [Book]
今更、Blogを始めた理由は、ある本に出会ったからです。その本とは、「Blog Hacks ―プロが教えるテクニック&ツール100選 宮川 達彦 (著), 伊藤 直也 (著)」です。
Blog関連の技術に関する文書はたくさんあると思いますが、その技術をちょっとしたツール(TIPS)で遊んでしまおうという心意気が伝わってくるのと、シンプルであろうという姿勢は非常に評価できるところだと思います。
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