use base 'YAPC::Asia' [Blog]
全体
心に残るカンファレンスでした。多分、それはスタッフ(Hotel Danも含む)のおかげでしょう。あのスタッフのメンツだから成功があったのだと思います(このボランティア活動に対するお礼はトラックバックでよいですか? )。翻訳にしても、普通のカンファレンスでしたら、そこそこIT関係の翻訳をやっている方でもよいのでしょうが、いわゆるギークのための翻訳は別のスキルが必要です。海外からのスピーカーも電車で移動させるなどの配慮も、スーツ頭の人にはなかなかできません。
あと、会場の雰囲気が良かったですね。Perlへの愛に溢れた空気感が伝わってきました。産業会館でしたので、もっとプロレスっぽい感じが出てもおもしろかったかもしれません。
また、YAPC::Asiaまでの準備の過程が、BlogやFlickrなどのメディアで伝わっていたので、期待感がかなり高まりましたね。LarryやAudreyが東京入りなんて、サッカーワールドカップのブラジルやイタリアが現地入りしたような感じです。または、ルパンの仲間やオーシャンズ12のメンバーが続々と現地に集まっている感覚に近いかもしれません。
細かいところは置いておいて、今回の中で僕が一番ぐっときたラリーさんのキーノートについてちょっと書きたいと思います。
キーノート
内容は難しくてよく理解できていないところがたくさんありますが、ラリーさんが言いたいのは世界のソフトウェア技術者にもっと楽しんでプログラミングして欲しいということと、そうすることで文化として育っていくのではないかということだと感じました。そして、Perlにはそれがあるという話です。
Perl5にはいろいろと不満や摩訶不思議さがあると言われているにもかかわらず、なぜ多くの人を未だに魅了しているのか、このYAPCで僕は分かった気がします。CPANがあるから使っているんだという方も多いと思いますが、あれこそがPerlの精神が継承されたライブラリであり、そしてPerl文化がなければCPANは存在しなかったはずです。
ここまで成功したPerlの次世代バージョン6は、開発者も含めてさらにマルチカルチャー化しているので、おもしろくならないわけがありません。たとえ、5からの移行がハードでもそれを楽しむ精神がある限り問題ないでしょう。たとえ、いろんなことが複雑化してしまっても、自然言語ですから、初心者にも受け入れられるものであり続けるでしょう。
キーノートのいくつかの要点とフレーズ
- プログラミング言語を様々な観点(生物学、遺伝学等)から評価
- 古生物学からは、CとShellが登場。なぜPerlが進化に成功したかの考察
- NANDゲートがあればソフトウェアエンジニアは何でもできるのだけど、、、
- Start Overする必要のあるのは? Java
- Start overしたように見せかけているのは? C#
- 英語っぽく?COBOL
- テキストは無視?Fortran
- シンプルな言語はシンプルなソリューションしか生まない?C
- コンピュータにやさしいのは?Lisp
(その他、prorog, Ada, smalltalk, ルビ, PHP, python) - Lean as you go
- Many acceptable levels of competence
- 代名詞($_ equals it)
- Launguage without culture is dead
- Perl文化 Culture of sharing(CPAN) 他の文化と協調
- トンネリング(量子力学?)してPromised Landへ行くこともできる
(この話の後にIngyが質問してたけでどんな内容か分からなかった) - Postmodern semantics
- gene pool of "easy" things
- 楽だ 駱駝 we enjoy doing hard things
各セッションの詳しいレビューは、Yapc::Asiaからのリンクが参考になります。
その他の感想
- 「require Dan::Kogai;」 大きな笑い声・つっこみはカンファレンスに重要な属性です。
- 「なぜHaskellを学ばない?(AudreyのHaskell講座は貴重だよ!)」確かにそうでした。。
- Spammerとの対決は、ある場所では、ルパン(ブロガ)と銭形警部(スパマ)のような関係に??
- PHPがオチとして使われすぎですね。でも、逆に貴重な存在。
- Ingyさんもネタとしてよく使われているんですね。人柄が分かります。
- 高橋メソッド in XULが多かった。
- Audreyのプレゼンファイルはラブリー。
- たけさこさんのプレゼンは凄過ぎる。
- mixi、はてぶを使ったら負けかと思っていた。
いつもは誤字脱字を直される私もたまには直す側に。
s/Huskell/Haskell/g
Dan the Lousy Spellchecker
by 弾 (2006-04-15 22:06)
Dan the Pragmatical Spellcheckerさん、g置換、ありがとうございます。spellプラグマがso-netブログにあるとよいのですが。。
by Sco (2006-04-16 21:34)